ご挨拶
第44回日本高血圧学会総会
会長 伊藤 裕
(慶應義塾大学医学部 腎臓内分泌代謝内科)
このたび、第44回日本高血圧学会総会を、ISH2022との同時開催形式で、2022年10月14日金曜日(ISH3日目)~16日日曜日(ISH5日目)に、「高血圧医療のリアルワールドからドリームワールドへ」というテーマのもと、国立京都国際会館で開催致します。今回の総会は、日本高血圧学会にとってメインのイベントであるISH2022との並行開催となっており、実地医家の先生方やメディカルスタッフ会員の方を対象とした企画を中心に、日本語のプログラムのみを予定しております。プログラム内容は、「実地医家の学会活動がもたらす楽しいネットワーク」「J-DOMEおよび実地医家主導の多施設臨床試験」「“人生100年時代”における、持続可能な高血圧診療」(実地医家部会)、「運動による降圧メカニズムと実践法」(生涯教育・チーム医療委員会)、「減塩に関する最近の動きと新知見」(減塩・栄養委員会)、「男子新体操界におけるダイバーシティ」(ダイバーシティ推進委員会)、「多職種連携による高血圧予防と管理のための減塩推進の実践」(減塩・栄養委員会と高血圧・循環器病予防療養指導士部会)、高血圧・循環器病予防療養指導士部会によるセミナーなど、高血圧学会各委員会で企画いただいた、魅力的なシンポジウムが多数あり、臨床や疫学研究を中心とした高血圧医療のリアルワールドにおける解析に基づいて、未来の医療を考えるのにふさわしい内容になっております。一般演題についても日本語演題のみの募集と致しましたが、59演題の登録を頂き、査読の結果、優秀演題賞、女性研究者奨励賞、実地医家アワードを選定致しました。
今回の総会は、ISH2022との同時開催であり、総会のみではなく基本的にはISH2022に参加していただきたいと考えております。COVID-19流行下における海外参加者の状況を鑑み、ISH2022はオンサイトとリモートのハイブリッドで準備を進めておりますが、日本高血圧学会総会に関しましては予算の面からハイブリッド開催は厳しく、残念ながら、現地開催のみの形態とさせていただかざるをえない状況でございます。昨今のCOVID19感染による医療ひっ迫のなか、皆様の医療機関のご事情から京都での学会参加が難しい方もいらっしゃると存じますが、何卒ご理解賜りたく存じます。感染対策につきましては、別に記載の通り、細心の注意を払って開催する所存です。皆様におかれましては、何卒ご協力いただきたくお願い申し上げる次第でございます。
COVID-19が未だ収束を見せない中、皆様方におかれましては、日々大変お忙しく診療にあたられていることと存じます。その中でも、高血圧医療のドリームワールドを目指して、総会で熱く直接ディスカッションできることを楽しみにしております。